メッセージ
メッセージ
自身の貴重な経験から学んだ 「コミュニケーション」の大切さ。
「話すこと」「伝えること」のプロとして、平野さん自身のベースとなっている経験とは?
平野:講演やセミナーでもよくお話しさせていただくのですが、18歳からの学生時代約3か月、パナマのジャングルで生活した経験が、私のアナウンサーとしてのキャリアや人生の礎になっていますね。
相当過酷なプログラムだったとか。
平野:20㎏ものバックパックを背負い、ジャングルや川の中をずぶ濡れで歩く毎日でした。周りは全員外国人で女性は1人きり、逃げることもできないし、自分で乗り越えるしかない。精神的にも肉体的にも極限状態で言いたいことも伝わらず、足手まといになっていることで自己嫌悪に陥ったり…。そんな時、仲間が一言「裕加里の笑顔がボクたちを元気にしてくれるんだよ!」と言ってくれたんです。
笑うだけで誰かの力になれるなんて思ってもみなかったので、その言葉で大きく意識が変わりました。
言葉の力って大きいですね。
平野:本当に!「何もできない」から「何ができるか」と考え方を変えたことで、最後までやり抜くことができ、それが自信になりました。同時に、ひとりでは何もできない、人に助けてもらうには言葉だけでなく身ぶり手ぶりの全身を使って伝えることの大切さも学びました。 この経験が、コミュニケーションのプロであるアナウンサーの道を志すきっかけになりました。

読書をする平野裕加里

話したい人のお手伝いを通じて、 ともに「心に残る人」をめざしたい。
たしかに、話をするとその人の考え方や魅力が見えてきますね。
平野:〈ひらの式〉の目標は「上手に話せる人」ではなく、「魅力的な人」になること。「話すこと」は、そのためのひとつの手段です。 「もっと話したい」「心地いい」と感じる魅力的な人になるためにはどうすればいいか。その鍵は、「話し方」から「伝え方」へのシフトにあります。少し意識と話し方を変えるだけで、人に与える印象や伝わるイメージも変わります。
企業でも接遇・マナー研修等も盛んですが、それだけではなかなか成果が上がらないケースもあるようです。
平野:話す技術だけでは、一時的効果は得られても持続的な成果になりにくい場合もあるでしょう。〈ひらの式〉の強みは、「コミュニケーション」に特化して学び、それを発揮することで「人の心に残る魅力」を身につけられること。 また、企業のトップや社員の方に対し、私がインタビューや司会をすることで考え方や想いがより伝わりやすいようサポートすることも可能です。 「平野裕加里は、あなたの想いを伝えるサポーターになりたい!」そんな想いで活動しています(笑)
得手不得手はあっても、話すこと自体はだれもが普通にできることと特に意識していないことが多いですね。
平野:そうですね。でも、今まで気にしなかった言葉の選び方、言い方を少し変えるだけで、表情や印象が変わり、それによって集まってくる人も仕事の仕方も、人生そのものも変わっていく。 何よりも、私自身が心に残る仕事を通じて、心に残る人になりたいんです。そして、皆さんにもそういう人になってもらいたい。そんな想いに共感してくださる方との出会いとコミュニケーションを大切にしています。
平野裕加里

上手く話せる人よりも、 「魅力的な人」になる方法とは。
28年間アナウンサーを経験し、多くの方々と話をする際に常に心がけてきたことは?
平野:「話をする」時に私が一番大切にしてきたのは、テクニックよりもまず「心の持ち方」。もちろん、多くの人に関心を持って聞いていただくために発声、発音、滑舌の練習もしますが、噛まないように上手く話そうということより、話す相手(聞く人)が心地良いかどうか、それにすべて尽きるのではないでしょうか。
司会やインタビューでは、相手がリラックスして心地よく話してくれるようアシストしていく役目もありますね。
平野:そうなんです。たとえばTVのオンエア中、私はカメラに映る前のCMの時間からいかにして皆さんの心をほぐしてリラックスさせ、100%の状態で本番にお話ししてもらうかを心がけてきました。会話のクッションやアシスト役となって話す方をサポートすることも、私にとって大切な仕事だと思っています。 TVやラジオに限らず、日常生活も同じですね。人と人とがコミュニケーションする際に一番大事なのは、相手がどう考えているか、「相手のことを思いやること」。〈ひらの式〉では、一緒にいて楽しいな、心地いいなという人になってもらうことを優先目標とした話し方を提案しています。

談笑する平野裕加里